墓じまいをするときの石材店選びの勘所

墓じまいするには、墓石を解体、撤去して墓地を更地に戻さなければなりません。墓石の解体と撤去は、石材店に依頼することになりますが、石材店選びのポイントとは何でしょうか。多くの人にとって、石材店はあまり身近な存在ではないため、石材店について詳しく知っている人はほとんどいないでしょう。石材店には個人経営から大手までありますが、石材店選びの勘所を解説しましょう。
 

石材店を選ぶ前に

石材店との付き合いは墓を建てるときから始まり、その後も墓石の修理や納骨、法要などの際にも深く関わってきます。石材店との付き合いは長くなるので、石材店選びは慎重に行う必要があります。しかし、一般の人は石材店の選び方などわからないので、知人の紹介などで石材店を決めたり、親の代から付き合いのある石材店と、引き続き取引を続けることも多いようです。

ただし、それでは本当に、良い石材店を選べているかどうかわかりません。そこで、石材店選びのポイントを解説しましょう。

墓地を購入するとかなりの費用がかかりますが、墓石代も決して安くはありません。だから、墓石選びは失敗したくありませんが、そのために必要なのが良い石材店を選ぶことなのです。墓石は石材店で購入できますが、購入するルートは他にもあります。

石材店から直接購入することもできれば、葬儀社を通して購入したり、寺を経由して購入することもできます。葬儀社や寺を経由すると、葬儀社や寺が昔から付き合いのある石材店を紹介してくれるので、信用できますが、墓石の代金に紹介料も上乗せされるのが通常なので、少し割高になります。そのため、少しでも安く墓石を購入したいなら、自分で直接石材店から購入するほうがいいでしょう。
 

石材店選びのポイント

石材店になじみのない一般の人は、何を基準に石材店を選んだらいいかわかりません。そこで、石材店選びのポイントを解説します。

1.石の素材や産地を表示しているか

墓石の素材には、御影石、小松石、本山崎石などがあります。同じ御影石でもランクがあり、値段も違います。産地によって上質な御影石とそうでないものがあるので、どこで取れた石なのかが重要になることもあります。

そこで、石の産地を正確に表示しているかどうかが、良い石材店かどうかを判断する1つのポイントです。産地の表示だけでなく、その石についての説明もしっかりしていれば、さらに安心できるでしょう。ほとんどの石材店は良心的な経営をしていますが、すべての石材店がそうではありません。

中には、一般の人が石に詳しくないのをいいことに、安い石を高く売りつけようとすることもありますから、十分注意しましょう。悪徳業者に騙されないためには、ある程度石についての知識を身につける必要があります。墓石にとって良い石とは、水を吸収しにくく耐久性がある石です。

水を吸収しやすい石だと、雨が降るたびに石の中に雨水が入り込んで、劣化の原因になります。また、冬場はその水が凍って内部から亀裂が生じ、さらに石の劣化を早めてしまいます。良い石は数十年たっても劣化しないので、墓石にとって良い石を選ぶのは非常に重要です。

2.しっかり要望を聞いてくれる

墓石を建てるには、かなりの費用がかかりますから、失敗なく墓石を建てたいものです。そのためには、細部にわたるまで、こちらの要望を聞いてくれる石材店を選ぶ必要があります。墓石は削ってしまったらもう元には戻せないので、納得のいく出来上がりにするためにも、良い石材店選びは重要です。

3.書類を提示してくれる

墓石を建てる際は、見積書、契約書、図面などを揃えて提出するのが通常です。しかし、中にはこれらの書類を作成せずに、作業に取り掛かろうとする石材店もあります。石材店は職人気質の風潮があるので、石材店によっては出来上がり重視で、書類などを軽視する傾向が見られることもあります。

しかし、これらの書類は、何かのトラブルがあった場合に、原因と責任の所在を明らかにするために重要です。墓石の完成までに何も問題がなければいいのですが、ひとたび行き違いが生じると、削ったら元に戻せないものだけに、後々こじれることのないようにしたいものです。

4.アフターサービスがしっかりしている

墓石は建てた直後から風雨に遭い、強い太陽光を浴びるという過酷な状況にさらされます。また、地震で被害を受けることもあるでしょう。このような場合に、しっかりアフターサービスをしてくれる石材店を選びたいものです。墓石を建てて代金を徴収するまでは、親切で良心的に見えた石材店でも、その後は知らん顔されてしまうこともあります。

5.霊園の近くにある

石材店は、なるべく霊園の近くにある店を選ぶほうが何かと便利です。霊園の近くにあれば、墓参りのついでに顔を出すこともできるでしょう。また、霊園と近ければ、墓石に何かトラブルがあった際に、すぐ駆けつけてもらえます。遠方にある石材店から格安で購入したりすると、購入時はお得に思えても、長い年月の間には墓石にトラブルが生じることもあるので、なるべく霊園の近くにある石材店を選ぶほうが安心です。

6.実店舗がある

最近はネットでも、石材を買えるようになりました。ネット販売している石材店の中には、実店舗を持たないネット上だけの店舗もあります。業種によっては、実店舗を持たなくても何ら問題ないのですが、石材店のような長期にわたって付き合いが続く業種の場合は、実店舗があり、地域に密着した石材店のほうが何かと安心です。

墓石は高い買い物ですから、何か問題があった場合に、実際に店舗に行って担当者に直接苦情を言えるのと、メールや電話のやり取りしかできないネット上の店舗では、かなりの違いがあります。また、実店舗がないと、ある日突然ネット上から消えてしまうこともあります。このような不安を解消するためにも、実店舗のある石材店のほうが安心できるでしょう。

7.建てた墓石を確認できる

その石材店が、過去に建てた墓を見ることができればなお安心できます。そのため、過去に建てた墓石を見せてくれる石材店を選ぶほうが安新です。実際に現地を見れば、どのように施工しているかがわかります。もしずさんな工事をしていれば、長い間には、墓石が傾くなどの問題が発生しているはずです。そのため、実際にその石材店が建てた墓石を見れるかどうかは、石材店選びの重要なポイントとなります。

8.口コミの利用もおすすめ

石材店選びといってもよくわからないし、自分で選ぶのに不安があるという方も多いでしょう。それなら、口コミを利用するのも1つの方法です。すべての石材店の口コミが、ネット上にあるわけではありませんが、ネット検索して口コミがあれば、参考のために見ることをおすすめします。

口コミは、実際にその石材店で墓石を建てた人の感想ですから、石材店選びに活用できます。ただし、口コミを全面的に信用するのはおすすめできません。中には悪意のある口コミもありますし、石材店による自作自演もないとは言えないからです。
 

まとめ

石材店選びには、いくつかの重要なポイントがあります。墓石を建てるにはかなりの費用がかかるため、石材店選びは慎重に行いたいものです。良い石材店を選ぶには、まず石の素材や産地を、しっかり表示しているかどうかがポイントになります。安い石を高く売りつけようとする石材店も、絶対にないとは言い切れないので注意が必要です。

墓石を建てる際は、見積書、契約書、図面などの書類が必要になります。万が一のトラブルの際には、これらの書類の存在が重要になるので、書類をしっかり作成してくれる石材店のほうが信頼できます。また、石材店は実店舗があり、霊園の近くにあるほうが便利で安心です。
 

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